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アジア旅行の感想

年末に発生した津波被害の現状も見ておきたかったので、行き先をアジアに変更しました。

成長著しいアジアの大都市の成長ぶりも確認しておきたかったので台湾の航空会社を選び、台北4日、シンガポール4日、クアラルンプール6日、プーケット3日、バンコク8日といった感じで休暇を過ごし、その途中で気になっていたポイントのリサーチなども行いました。

今回訪問した4カ国はいずれも日本との結びつきが強く、ある意味で日本を良い意味でも悪い意味でもモデルとしている地域であり、5年前とはあきらかに変りつつある部分も印象に残ったのですが、このブログは国内事例に特化させているために詳しい説明は省きます。

まったく誤解をまねかずに簡単に説明するのは難しいのですが、アジア各地の急成長は20世紀の各都市が持っていたエキゾチックな持ち味を失いながらも利便性は高まっているようです。低所得者が置いてきぼりなのは気になりましたが、中間層の購買力は向上しており、郊外に続々と開発されるショッピングセンターはどこもに家族連れで賑わいを見せていました。

4カ国はどこも華僑と深い関係のある地域ですし、これから本格化するであろう大陸からの大観光時代を見据えて空港などのインフラ整備にも熱心で、あちこちで工事用のクレーンを見かけましたが、中国のバブル崩壊以外にも大きな懸念材料が横たわっているようでした。

それは現在の日本が苦しむ元凶となっている経済成長と歩調を合わせるかのようなモラルの低下や貧富の差の拡大などです。ペトロナス・ツインタワーや台北101のような再開発エリアには国際的な高級ブランドが店を構え、中間層の消費を大いに煽っているわけですが、私には神戸の少年殺人事件のような病んだ事例の芽を育てているように思えてしまいました。アジアの倫理観が働いて私の予想が外れてくれると良いのですが。

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これは被害が残っていたプーケットの北部のカマラ海岸の様子です。
しかしメインのパトンやカロンビーチなどはきれいに整備され、普通の観光にはまったく問題が無いレベルであったことを強調しておきたいと思います。日本や韓国以外の観光客は戻っているということで、現地の観光局でも被災地を思いやる気持ちは有難いものの、観光地の復興には元のように遊びに来ていただくことが不可欠であるということでした。皆さんにも強くお勧めできますがいかがですか?
by machizukuri | 2005-03-02 20:10 | 個人的な感想


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